◎環境課長(白山修君) ただいま大山地区の廃棄物の最終処分場の関係につきまして質問をいただきました。簡単に経過を説明させていただければなと思っております。この事業名でございますけれども、ドーム2004覆蓋式管理型最終処分場建設事業というような名称でうたわれておりまして、事業場所でございますけれども、千葉県鴨川市の平塚2698の1ということでございます。主要地方道富津館山線に面したところでございまして、石畑川の源流になろうというようなことでございます。加茂川の支流でございます。規模でございますけど、施設面積につきましては3万 3,000平米、埋立面積が1万 5,000平米ということでございまして、埋立ての容量につきましては32万 7,000立方メートルというようなことでございます。廃棄物の区分につきましては、産業廃棄物というようなことでございまして、取扱いの廃棄物名につきましては、おおむね15品目が予定されております。燃え殻ですとか、汚泥ですとか、プラスチック類、あるいは紙くず、木くず、繊維くず、ゴムくず、金属くず、あるいはガラスくず等でございます。埋立ての期間は15年間ということでございますので、今後、事前協議から本申請に入ってというような形になろうかと思っております。事業者名につきましては、飯田議員ご指摘のありましたように株式会社日美産業でございます。
 これにつきましては、国から県への法定受託事務でございまして、千葉県知事が許可権限があるというようなことでございます。当初、飯田議員のご質問の中にもございましたけれども、一般廃棄物の申請が出されておりました。これにつきましては、県に対しまして市が意見書を出させていただいております。当時、13年6月というようなことでございます。その内容、飯田議員が申し上げられましたとおりでございまして、議会の反対決議や地元市民の方の意見、さらには焼却灰のエコセメント化や将来の廃棄物処理の広域化が具体化しており、直ちにその施設が必要な施設ではあり得ないとの意見回答がなされております。その後、平成13年の9月18日でございますけど、県あてに事業者より取下書が提出されております。同年の2日後になります9月20日でございますが、一般廃棄物処理場にかわりまして産業廃棄物の管理型最終処分場の事前協議書が県に提出されたというような経緯でございます。さらに同年11月26日に市長あてに意見書の照会がございました。これについては、実は回答期限が約一月後ということであったんですが、当時、市民の皆様から、あるいは各種団体の皆様から設置反対の陳情が寄せられたところでございます。これら市民の皆さんのご意見を十分にお聞きするため、鴨川市としましては、一時保留させていただいたところでございまして、こういう流れの中で、飯田議員からもご説明がありましたが、14年の2月に農協等から反対陳情が市議会に提出されております。市議会でご審議いただいて、同議会の3月25日の定例会で採択されまして、同日、知事へ、議長あてで意見書が提出されたというような経緯がございます。
 これらを踏まえながら、市長の回答につきましては、14年の8月13日付で、千葉県の環境生活部長あてに提出されております。この回答につきましては、県からの設問に対しての回答でございまして、6項目回答してございます。さらに、これらを指導していただくことをお願いするとともに、市長からの付記事項としまして、市議会が昭和62年、産業廃棄物最終処分場建設計画の反対決議があるというようなこと、さらに市民の方々から 9,086名の反対陳情があるというようなことを付記させていただくとともに、計画地が泥岩で非常に地質が悪いというようなこと、さらには地すべりの跡もありますよというようなこと、また、巨大地震等で土砂災害の懸念もあるということ、さらには加茂川の水系の源流に当たるわけでございますので、市の基幹産業でございます林業ですとか農業ですとか、あるいは水産業、あるいはイメージダウンというような中で、観光業等にも多大な影響があるよというようなことも付記されております。
 これにつきまして、県では、14年の9月10日でございますが、県庁内28課で産業廃棄物処理施設に関する協議会というものが開催されておりまして、これをもとに、14年12月13日に千葉県から事業者である日美産業に対しまして47項目にわたる指示事項が提示されたわけでございます。この期限が実は2年間で、もし回答がない場合には取り下げというようなことになろうということの中で、実はこの間、県から事前協議書が渡されてから、日美産業はおおむね1年半以上にわたって休眠状態にあったんじゃないかと推察されまして、この7月ごろから47項目の1つ1つを整理するような形でアクションが見られるような形になりました。先般、市長に対する説明会ということの中で、関係各課の課長を集めましての会議も開催されまして、今回、17日には市民への説明会という形で、大山地区を中心に会議を開催されるというようなことでございます。以上でございます。