◆15番(飯田哲夫君) 議長のお許しをいただきましたので、通告に基づき、平成19年度、市長の施政方針について、3点お伺いをいたします。
 ます初めに、施政方針の第2に掲げられました少子社会に対応した保育・教育環境の整備についてお聞きをいたします。過日、学校適正規模検討委員会の答申を受け、党派会派会議あるいは議員全員協議会の場においてご説明をいただきましたが、議会の立場として本会議において明らかにしておくことが必要と考え、質問通告いたしましたが、同僚議員の一般質問において今後の学校のあり方等について詳細なご説明がありましたので、質問については省略いたしますので、ご答弁についても省略していただきたいと存じます。
 また、今後、PFI事業の検討時期等々もあると思いますので、その時折においてお伺いする機会もあると思いますので、そのときによろしくどうぞお願いをいたします。
 質問の2項目目、施政方針の第4、市全体の融和の促進と一体的なまちづくりの推進に関して、市町合併協議の中でも取り上げられましたが、鴨川北部道路の早期完成を願う声はますます大きくなってきております。北部道路については、粟斗から東町まで部分供用が開始されたものの、粟斗地先の崩落、東町から県道あるいは国道天津バイパスへの未接続などで、全体の供用がいまだされておりません。計画では、平成20年度までに開通するということでありますが、県道田原天津線への接続も危ぶまれるのではないかと心配するものです。
 この道路の東条地区内の部分については、東条の土地改良事業参加農家の減歩によって、非農用地の創設によって道路用地を生み出し、千葉県農林振興センターの事業として道路整備が進められております。地区住民は、熱い思いを持って土地の提供いたしました。これは、この北部道路が全線開通することによって、地域の発展、あるいは鴨川市全体の交通渋滞の緩和など、将来に大きな期待を抱いたからであります。私は、この北部道路が早期に完成し、天津小湊地域の方々が鴨川市役所へ、あるいは鴨川有料道路への利便がよくなって、合併して本当によかったということがじかに感じられるよう、早期全線開通を希望するものです。そこで、現在までの進捗状況と今後の開通の見込みについてお聞かせいただきたいと存じます。
 次に、施政方針の第6項目目、行財政改革の推進についてお聞きいたします。その中に老人ホームの民営化、公営企業部門では国保病院事業、水道事業の経営改革にも取り組んでいくとのお考えですが、それらについてどのような方向で、どのような取り組みであるのかをお示しいただきたいと存じます。
 私は、これまで公で取り組んできたことがすべて悪で、民営化がすべて善であるという立場には立ちません。公共サービスを経費削減の目的で、あるいは民間企業の利益追求の場に開放することは多くの問題があると考えております。あまねく公平なサービス、安心・安全なサービス、公共の福祉の確保のためなどに、これまでも、またこれからも公共サービスが必要であると考えます。
 コスト削減、競争社会の現実は多くの問題が発生しております。過日起こったスキーバスの事故もそうですが、バス事業の規制緩和によって白バス業者が青バスに簡単に移行することによって、バス事業の過剰供給、その結果、ダンピング競争の激化、運転手の過重労働によって事故が起きていると言われています。過剰競争はコスト削減を一層進め、それは安全へのコスト削減、労働力へのコスト削減などで、重大事故あるいは働く人への低賃金などを及ぼしています。今日起こってい
る格差社会も、突き詰めていけばコスト削減、ルールなき競争社会の結果ではないかと考えます。
 市長は、行財政改革の項目の中で、これらの事業について検討されるようですが、私は発想が逆ではないかと考えます。まず、公共サービスはいかようにあるべきか、そのためにどうするべきかの視点に立って考えていただきたいと存じます。市長の考えをお聞きいしたいと存じます。
 以上で登壇による質問を終わります。